1.LSD(Limited Differential Gear)の設定
| LSDとは、トラクションをかけることが目的なので、基本的に、コーナの立ち上がりに効くようになっている。 そして、減速時も駆動輪が安定するため、使用されることが多くなった。 フルカスタマイズで細かく設定できるのはいいが、車そのものの挙動に直接関わってくるため、結構めんどくさいパーツ。 実車では、やったところで、イニシャルトルクを変更する程度なので、ちょっとよく分からないところもある。 イニシャルトルクとは、全くその通りの意味で、最初のトルク。つまり、この数字が高いほど、すぐにLSDの効きロックする。 GTの場合、ここを最大値(56)にすると、ほぼデフ・ロック状態になっている感じがする。 駆動輪が、一本の棒でつながっているような状態だ。まず、市販車にはそんなものはないが、アフターパーツで最近、売りにでた。 デフ・ロックすると、ハンドルで曲がろうとすると、かなりアンダー傾向の強い車になるが、荷重移動で曲がる、サーキットの場合は この方が、安定して、タイムがでやすい。 加速するときにデフが効く(1WAY)は、減速時にはLSDが効かない状態なので、コーナーに進入するまでは不安定である。 減速時にもデフが効く(2WAY)は、コーナー進入時のブレーキは安定するが、うまく荷重をかけないと、すぐアンダーがでてしまう。 元々、アンダーの強い、FF車に2WAYを入れると、更にアンダーが強くなり、曲がらない車になってしまう。 そのため、減速時に不完全に(トルクを間引いて)曲がりやすくしたLSDが1.5WAYである セオリーでいけは、FRや、MRなど、曲がりやすい車は、1.5WAYか2WAY。FFや、4WDは1WAYか1.5WAYである。 FRでオーバーステアの強い、アルテッツァなんかは、2Wayのほうがいい代表格って気がします。大パワー車は1.5Way。 あとLSDを効かせ過ぎると、奥の深いコーナーの出口で速度が乗らなくなります。アクセルが開けられないって言うんでしょうか? 車にもよるけど、だいたいイニシャルが、20〜30と言うのが目安なんでしょうか? 私は勝手に、1=1キロとして計算しています。 |
2.バネレートの変更
| バネと、減衰力の変更は皆さんもおなじみの、チューニングメニューである。バネが硬くなるとなぜいいのか。 まず、コーナーリング中のロールが少なくなり、タイヤの接地性をいい状態で保てる。これで、操縦性や、安定性が増す。 また、実車であれば、車高も下がるので重心も下がり、スリップをしにくくなる。 しかし、硬くしすぎると、路面の微妙な凹凸に影響され、逆に不安定になってしまう。 ここで、注意しておきたいのは、バネは、路面から入力(路面の凹凸)された変位に影響され、ダンパーは、 路面から入力された、スピード(バネの縮む、伸びるの早さ)に影響されるという点。少し、物理的な話になってしまうが、 極端な話、コーナリング中(荷重が一定の時)は、ダンパーは全く使われていない、ということだ。 あくまで、バネが速度をもって動いたときにだけ、ダンパーは作用するということを理解すれば、 セッティングはある程度、楽になると思う。 あと、前後のバネレートの関係が重要である。まず、その車の車重である程度、バネレートを設定してから、 コーナーリング中の挙動変化から、変更していけばいいだろう。その時、私はフロントななるべく変更せずに リアだけで、設定を変更するようにしている。その方が、変更後の挙動を理解しやすいと思うのだが。 |
3.ダンパー減衰量の変更
| ダンパーの仕組みはバネレートの方で説明したので、ここではセッティングの方法だけ紹介しよう。 まず、フロントを最大に、リアを最小にする。そのあと、リアの方を段階的にあげていく。ここでバランスがいいなと思ったら、 今度は、フロントの方を段階的に下げていく。こうやっていくと、自分のスタイルにあった、セッティングを出しやすくなる。 某自動車雑誌に書いてあったので、実際に試してみたが、なるほどなっという感じであった。 バンプ側、リバンプ側のを変更すると、車がどの様になるかを説明しよう。 まず、バンプ側を下げた場合。全体的にマイルドになり、コントロールの幅が広がる。また、荷重移動がしやすくなる。 ただ、スピードレンジを上げて行くには限界がある。 リバンプ側を上げた場合。スピードレンジが上がり、トラクションがかかるようになる。また、ステアリング操作に対する レスポンスもよくなるのだが、限界点を超えたあとのブレークが突然来るので、コントロールが難しくなり、 荷重移動が難しくなる。ドリフトするには、ちょっと厳しい仕様である。 |
4.トー調整
| トーというのは、車の進行方向に対して、どれだけ開いているか、ということ。つまり、トーが開くとは車を正面から 見たときに、タイヤの内側が見えるような状態である(実際に見えるほどは開かないが。これをトーアウトという)。 実際の車で、車高を下げたら、絶対に調整した方がいいところ。しかも、ここは車検で、「サイドスリップ」という項目で チェックされる所。それほど重要なところである。実際の車は、それぞれのパーツが複雑に影響しあっているので、 ひとつもパーツを買えると、全体が狂ってくる。特に、車高を下げると、ほとんどの車は、このトーも狂ってしまうのだ。 そのせいで、車高を下げた車は、外側はスリップサインでていないのに、内側がボウズという、偏摩耗が起こる。 GTでは、車高をいかに変更しても、トーは自動的に調整されているらしく、便利といえば便利である。 トーインにするとどうなるか。トーインにすることにより、タイヤは常に曲がるための力を得ていることになる。 そのため、フロントをトーインにしておくと、ステアリングの応答性がよくなる。またリアにつけると、 リアタイヤも曲がる力が得られるため、安定性が向上し、コーナーリングの性能がよくなる。 逆に、トーアウトはどういったとき使うか。キャンバーがつきすぎた車は、トーインと同じ特性をしめるため、 (サスペンションがストラット等の車は、車高を落とすとここも狂う)あえて、トーアウトに設定し、 操縦性の違和感をなくすようにすることもある。しかし、GTの場合、トーアウトは使わないと思う。 |

5.キャンバーを変更
| 「鬼キャン」で有名なジオメトリーである。キャンバーをある程度つけることによって、コーナーリング中のタイヤの接地状態を 向上させる働きがある。そのため、操縦性や、安定性が向上する。 しかし、キャンバーをつけるぎると、直進時に、タイヤの内側だけで接地している状態になり、トラクションをしっかり 伝えられなかったり、直進性が悪くなったり、減速時に制動距離が伸びたりしてしまう。 また、コーナーリング時もある程度ロールが進むとタイヤの接地性が変わり、突然車が曲がり始めたりしてしまう。 車によっても最適な値が変わってくるので、ある程度の目安だが、通常、2’30”から、3’00”ぐらいまでが もっとも、バランスのとれたキャンバーといわれている。 |

6.スタビライザーの変更
| スタビライザーとは、左右のサスペンションをつなぐ棒状のスプリングのことである。これを使うことにより、 ばねを硬くせずに、ロールを押さえることができる。したがって、サーキットではスタビを硬くするとによって、 ロールを押さえ込む。また、ミッドシップや、RRといった、重量配分が後ろにかたよった車の場合、 コーナーリング中の遠心力も、リアタイヤにかかりやすくなってしまい、車が不安定になってしまう。 この時、バネだけでバランスをとろうとすると、リアだけが硬くなってしまい、コーナリング以外の走りが、犠牲になる。 そこで、リアのスタビのレートを上げてやると、バネを硬くせずに車をバランスさせることができるのだ。 実際には、その人のドライビングによって、硬さの好みがわかれるパーツであるが、ある程度硬い方が、 車の限界は高くなる。 |
7.車高を調整する
| 車高は、低ければ低いほどいい。かっこよく見えるし。車の重心は車高と非常に関係している。クロカンの4WDと スポーツカーを比較しても、コーナーリングの安定具合は、一目瞭然である。確かに、低ければいいが、 低すぎるとどうなるか。ちょっとした、凸凹ですら、越えれない車になる。また、タイヤとタイヤハウスが干渉してしまうか、 ショックが底打ちしてしまい、どちらにしても改善すべき問題が発生してしまう。 GTの場合、あまりに低すぎると、ショックが底打ちした感じになってしまう。バネのレートを上げればいいのだが、 そこは、バランスの問題で、おいそれを上げることはできない。最後に、底打ちしない程度に車高を下げればよいだろう。 また、フロントとリアの高さの違いで、ステア特性が変わってくる。フロントがリアより低い前下がり状態だと、 オーバーステア、高速コーナはばっちりでも、ヘアピンなどのタイトなコーナーはスピンしやすくなる。逆に、リアがフロントより低い 後ろ下がり状態だと、アンダーステアになる。この辺もすべてのバランスを考えた上で、最終的な手段といえるだろう。 |
8.ギア比を設定する
| これは、私たちが乗っている車ではまず、やらないだろう。しかし、コースによって最適なギア比を選ぶことによって 何秒かは縮めることができる。まず、そのコースでの最高速度に合わせて、一番上のギアを合わせる。レース仕様の時は、 スリップストリームによるスピードの増分まで考慮した方がいいだろう。次に、一番低速となるコーナでギアを合わせる。 後は単純に振り分けていいとおもう。これだけでも、結構効果だでるだろう。だが、これ以上を望むのであれば、 走行性能曲線(馬力、トルク、速度のグラフ)と、にらめっこになる。ギアシフトによって、パワーバンドから外れないように、 また、コーナーの出口で、そのギアでのトルクバンドが生かすかせるような、設定にする。だいたい、キーになるコーナーが いくつかあるので、そこに中間ギアを合わせると自然と、つながりのある、シフトになる。 |

9.空力を設定する
| 最近、市販車でも、可変ウイングのついた車がでてきたが、サーキット以外では、空気の整流効果のみで、 ダウンフォースを得るにはいたらない。約100km/h以上の速度域に達したとき、初めてダウンフォースを得ることができる。 高速サーキットは、ダウンフォースを弱めて、最高速重視。低速サーキットはその逆にコーナーリング重視になる。 空力により、ステア特性を変えることも可能だが、それは基本がしっかりしてからのこと。F−1などで、ウイングを調整するのは、 一番調整しやすく、早いからである。 |
10.ブレーキバランスを設定する
| 制動系がしっかりしていると、コーナのつっこみが安心できる。このパラメータをいじるとそのつっこみが変わってくる。 全体的に効きを強くすると、制動距離が短くなるが、シビアなコントロールが必要になる。フロントの効きをよくすると、 アンダーステアが強くなり、リアの効きをよくすると、オーバーステアが強くなる。確かに、制動距離を短くすくことは できるが、できればブレーキで調節する前に、キャンバーで、タイヤの接地性を向上させてみてからの方が、 いい結果が得られることが多い。この辺は、その人の好みによるところが大きいので、一概にどれがいいとは、いえない。 |
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