22世紀の皆さんへ
まずは、2110年のワールドカップ日本単独開催が決定したことをお慶び申し上げます。
なんてことを書いている今は2002年10月7日月曜日です。そう、100年以上も前なのです。歴史の教科書でしか知らない21世紀初頭にこのホームページは作られました。作った本人も約50年前に86歳でこの世を去りました。でも、インターネットって、こうやって足跡を残せるから便利ですね。えっ、インターネットはもう時代遅れで古いって? 22世紀はそうかもしれないけれど、100年前はこれでも便利だと絶賛だったんですから。
22世紀の日本はどんな様子ですか。21世紀の今からだと想像もつかないくらいの便利で快適な世の中になっているんだろうと思います。21世紀初頭の日本はようやくインターネットが普及した段階です。新幹線だって最高速度は300km/h、宇宙へ出かけるのも訓練を積んだ人だけが命がけでスペースシャトルで飛んでいったんですよ。信じられないでしょ。学校もクラスは45人だし、英語は中学・高校と勉強してもまともに話せない時代でした。22世紀は少人数教育と英語は話せて当然になっているはずです。
僕は札幌在住だったので札幌の様子が気になります。札幌ドームはまだできたてホヤホヤで「未来的なハイテクドーム」と言われていたんですよ。でも100年も経てば取り壊されて写真しか残っていないんですね。その代わり、8万人収容の巨大スタジアムが建設されたとのことで、ご同慶の至りです。コンサドーレ札幌の試合があるときは常に埋まるというのだから素晴らしいじゃないですか。人気・実力ともに世界のビッグクラブと肩を並べているなんて、羨ましい。この20〜21世紀にかけてはチーム創生期なので1万人も集まらないときがあり、実力もなかったから常にJ1とJ2の境界線を彷徨っていた上に、累積赤字も30億円あったんです。缶ジュースが120円という時代の30億円です。返済するのに約50年かかりました。
そんな2002年に日韓共同開催のワールドカップが行われ、僕は札幌会場のボランティアとして参加しました。でも、経験のない人が組織委員会で担当したものだから、ボランティアは冷や飯を食わされた感じがしました。大会そのものは成功に終わりました。でも運営面では成功とはいえません。
108年前のワールドカップの資料として『2002FIFAワールドカップ ボランティア活動の記録 《夢を支えた力》』という写真集があることでしょう。同じ物を記念品としてもらいました。ちなみに僕は写っていません。その23ページに「観客からはお礼の言葉」という文章がありますよね。裏を返せばボランティアからはそんな言葉がなかったということで、いかにお粗末だったかがわかります。例えば、
@適材適所とはいえない配置。体力の使う場内案内や清掃作業に高齢者を中心に配置した
@重要な業務は警備会社が雇った人が担当したからボランティアは何もしなかった
@休憩時間なしでずっと業務に就かされた
@ボランティアリーダーが不在(札幌会場はそうだった。他会場はいた)
@最後には「参加していただいてありがとうございました」という組織委員会からの手紙
結局、ボランティアも‘お客さん’だったんですよ。
いいですか、そんな写真集は自画自賛ですよ。僕はCVS(コンサドーレ・ボランティア・スタッフ)にも参加していて顔見知りが何人も参加したんだけど、彼ら・彼女らも同じように不満を持っていたんです。だから、僕一人だけじゃないのです。
ただ、観客には関係のないことだから、どんなに不満を持っていても隠して業務に就いていました。それは当然のことです。
では、どうすればいいのか、僕はこう思うんですよ。
ボランティアにもある程度の責任を持たせること。「簡単な業務だけど一人でも欠けたら運営が失敗するんだ」という意識ができるものをね。20世紀末期から21世紀初頭はまだボランティアの文化がまだできておらず、「しょせんボランティアだから」という意識が使う側・使われる側双方にありました。
それじゃダメなんですよ。ボランティアといえどもスタッフであることに変わりはないんですから。
あ、それと、各Jリーグチームにはそれぞれにボランティアスタッフの組織がありますよね。そのノウハウや人材を有効に生かすことも重要ですよ。いい換えれば、Jリーグの試合運営に慣れている人が先頭に立って、慣れていないボランティアをグイグイと引っ張っていって欲しいのです。2002年はそれがやりたくてもやれなかった。だから・・・この言葉を皆さんに託します。
試合の主役は選手であり、運営の主役はボランティア
1回目よりは2回目がうまくいくに違いありません。だからこそ、今回はボランティアでやり甲斐を感じさせるような運営を望みます。
100年前に生きた男性
より
本来のHPはこちら
『ひと夏の経験・・・恋愛ヌキ』
W杯横浜会場のボランティア日記
『Aufsteiger』もリンクしてあります
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