新婚旅行四日目、となる所なのですが、
カミ様の方に
「『新婚旅行TRAING』を出してくれませんか」(綴りが間違っていたら後で訂正)
というキリ番リクエストが来たらしい。
「旦那が日記でだだ漏れしているから」という理由で辞退しよう、
なんて考えているようなので、
新婚旅行話はとりあえずストップ。
前の日記も一日中に消しておくです。
本が出た後に、再度アップするんで、そのときに読んでくださいね。
もちろん、カミ様の本を買ってから(笑)
こうなると書くことがなくなってしまうのだけれど、
だけどそんな事はない訳で。
言いたい事や書きたい事はいっぱいある。
それに考えている事、感じた事は、
書くことでまとめ、そして受け止める癖があるので、
書く、という作業はやめられない。
それを止めれば、考えはまとまわらず、
思考はマイナスのスパイラルに陥ってしまう。
結局のところ、自分を落ち着けるために見えない誰かに語っているようなもんだ。
それなら電話で他人にすればいいのだが、
ところがどっこい他人様は私の話を聞いてくれはしない。
もちろん、他人様の性だけじゃなく、
こちら側にも責任はあるのだけれど。
言いっぱなしですむネットでの書き込みの方が、
私の性にはあっている。
特に毒々しい事を書くときにはね。
しかし、これからはどうやら投げっぱなしにできそうにない。
カミ様が通信環境を得たため、この日記を見るようになったから、ではない。
(ちなみにけっこう前からのぞかれており、
ヤヴァイ事を書いた時はけっこう責められてたりした)
私のプライバシーはカミ様のプライバシーにつながるようになったから、というのが正解。
生活の一番近いところにいる存在だけに、身の周りの事を語ると、
どうしても顔を出してしまう。
いっそネットでは独身という事にしようか、と思った時もあったけど、
それもどうかと思ったので。
日記ひとつとっても、
独身と既婚では、気の使い方も違うのだな、と思ったりした月末だったりする。
まぁ、毒々しい事は、
横で寝ているカミ様の耳元で念仏のように唱える事にします(笑)
5月28日
新婚旅行も三日目となると、少しは落ち着きがもてる。
朝食を食べた後、コーヒーなんぞをすする時間もあるもんだ。
といっても、チェックアウトギリギリの時間だったりするんだけれど。
昨日は余市と小樽を回ったから、
今日は札幌……とはならないのが、我ら二人。
昨夜に回ったビール園、時計台、そしてなにがなんだかわからない道庁だけが札幌観光となり、
朝から旭川へ移動。
目指すは有名な旭山動物園。
ミーハーだなぁ、と思っていたのは行く前。
行ってみたらば、これがまぁおもしろいんだわ。
坂にできた動物園は、その立地を生かして立体的な作りになっていた。
これがまぁいろんな角度から動物を楽しめてよろしい。
特に水辺の生き物たちは、水の上からと中から、
両方楽しめるのはうれしい限りだ。
ミーハーと思っても、行ってみるが吉だろう。
私個人としては、フクロウが楽しめたのがうれしかった。
フクロウを生で見るのは初めてで、森の哲学者といわれる猛禽の姿は、
私が想像していた以上に素敵だった。
Glassesシリーズで「銀梟騎士団」を出していたが、
そのイメージは間違っていなかったとわかり、
だいぶ満足しました。
カミ様はというと、私以上に満足していたようだ。
だいぶはしゃいではしゃいで、
はしゃぎすぎたせいか、帰る頃には坂を一人じゃ登れない、
と子供のようなだだをこねる始める始末。
坂の動物園を4時間ちかく歩き回れば、そうなっても仕方ないか。
でも、しっかりとおみやげを買いあさる元気はあるんだよなぁ。
旭山動物園で書いておかないといけないことがもう一つある。
それはグルメだ。
動物園内にある食堂は、まぁどこにでもある立ち食いソバ屋みたいな雰囲気だった。
ヲタク的にたとえるなら、ビッグサイトの向かいのカウンターで食べるウドン屋みたないトコロ。
そんな所で食べる食事が美味い訳がない。
実際、食べたウドンはそれなりの味しかしなかった。
だが、一緒に頼んだ、モグモグランチBOXは逸品だった。
二種類あるのだが、どちらもお薦め。
底が深くて、若干食べにくいのが難点だが、
それを補ってあまりあるほどの味。
やっぱ北海道は美味いモノが多いよなぁ、と感じさせるものだった。
クタクタにくたびれた後は、ラーメン村でラーメンを二杯食べて、
さて宿屋に向かおうとなった。
この日はレンタカーを借りていたので、
北海道ドライブを楽しもう、となった。
備えつけられていたカーナビで目的地を入力し……
「宿、ないぞ」
そう、宿屋の名前を入力しても、登録されてないのか出てこない。
電話番号を入力してもダメ。
住所を入力しようとしても、そもそもそんな機能はない。
途方にくれている暇はなく、なんとかできないかと貰ったホテルの近隣地図を眺める。
「そういえばこの近くにある野球場はあったくさい」
その野球場を検索すると、ナビに映し出された地図は、近隣地図に近い。
これで行こう、とルート検索をすると、
「目的まで、約50キロです」
なんですと?
50キロというと、横浜から羽田くらいの距離か?
とにかく遠い。
宿は旭川市内だと思っていた私は度肝を抜かれたが、まぁでもそういわれてしまえば仕方ない。
「50キロかぁ」とつぶやきながら進むが、
驚きはこんなもんではなかった。
しばらく進むと、ナビがこんなことをいった。
「この先、30キロ先を左方向です」
私は耳を疑った。そして、助手席に座るカミ様を見つめた。
「30キロって言ってたね」
どうやら聞き間違いではなかった。
つまり、30キロもまっすぐのようだ。
だいぶ呆然としながら、ただただまっすぐの道をまっすぐ行くことになった。
(でも考えてみると、水戸に行くのに水戸街道を使うと、
それこそ50キロ近くまっすぐだったりするんだよね)
ひたすらにまっすぐ、まっすぐ、まっすぐ。
人影は消え、商店は見えなくなり、民家すら見えなくなっていく。
どんどんと奥地へ奥地へと誘われていくのに、
どういう宿を取ったのか、疑問がわいてきた時だった。
ふとナビをみると、ルートから外れていることに気づいた。
いつの間に! と驚きで横を見ると、
「さっきの分岐の細い方が正規のルートだったんじゃない」
と平然とカミ様は言う。
もちろん、ナビは分岐地点でなにも言わなかった。
でもまぁ、平行して走っている道だったし、すぐに合流できるだろう、
と高を括っていた。
しかし、走っていっても合流する気配はなく、それどころか遠くなっていく。
そしてついには、ナビからルートを示す道が消えてしまった。
「おいおいどうすんべ」
近くの路肩に車を止めて、改めてナビを操作し、
現在走っている道でも目的地につけるように、と検索するが、
ナビは頑として、ルートを示してくれない。
どうやらこの道は、登録されていない道のようだ。
分岐のところまで戻ろうか、という話になったが、
すでにだいぶ走っている。
しかも日はだいぶ暮れてきている。
方向はあっているはずだから、とにかく行ってみるべ。
と結論を出して、ルートにない道をただひたすらに走る。
そして十分後、画面に現れたルートと、走っていた道は合流した。
良かった良かった、と言う所だがしかし……。
「ナビが示した道、通行止めになってたけど」
そうなのだ。
ナビが示した道は、通れなくなっていたのだ。
もし最初の分岐でナビが示したルートを行ったとしたら、
おそらく(十中八九)ダムに遮られて立ち往生していただろう。
そんな道を指し示すバカナビに、二人で罵詈雑言をぶつけると、
ヤツはすました声でいいやがった。
「この先1キロを左方向です」
腹を立てながらも、ナビの言う通りに進む。
すでにもうだいぶ奥地にきていたが、
ここから先は山道になった。
曲がりくねった道を、うねうねと上る。
今にも熊が出てきそうな道だった。
「あ、雪」
カミ様の指さす所には、確かに雪が残っていた。
もう五月も終わりだってのに、まさか雪を見ることになろうとは。
さすがは北海道である。
というか、雪のある所まできているこっちが変なのか。
そして、道を進めば進むほど、残っている雪の量は多くなっていく。
後でわかったことだが、我々がとった宿は、
大雪山国立公園の中にあった。
しかも旭岳という山の中腹にあるときたら、
そりゃぁああた、旭川市内から40キロと言われるし、
雪が残ってたりするだぁな。
自転車ロードレースをするのに最適な道路を上りきって、
ようやく宿屋に到着。
なんつうか、二日分は疲れた感があった。
しかし、宿屋の飯は美味しく、温泉は気持ちよく、
疲れた体をいやすには十分だった。
さらにいえば、デカくて北にある北海道を満喫した気分がした三日目でした。
もちろん、カミ様は風呂に入ってバタンキューでしたとさ。
5月25日
新婚旅行二日目は、カミ様の声で起きる。
「ご飯食べにいこ」
ちなみに、三日間通して同じ。
ついでに言えば、これを言われてから起きるのに30分は要する。
特に寝台車での眠りを楽しんでいたこの日の私は、
モーニングを食べに行こうという誘いに乗らず、
苫小牧付近まで寝こけていたのでした。
朝の軽いやり取りの後、北斗星は昼近くには札幌に。
で、さっそく観光、と行かない。
「じゃぁ余市にいこっ」
札幌観光ではなく、電車に乗って余市へ。
わかる人はわかるだろう、
余市と言えばNIKKAのウィスキー工場がある。
もちろん目的地はそこだ。
はしゃぐカミ様、首をかしげる私。
まぁでも、ウィスキー工場見学は楽しかったです。
それに余市の工場の不思議さも、なんとも言えなかった。
稼働中の工場なのよ。なのになんかミュージアムな雰囲気なのよ。
それに工場と言ったら、機能美満載なイメージがあるけれど、
ここはじつに牧歌的な雰囲気で、心が落ち着く。
機能美がないか、というとそんなことはなく、
機械の一つ一つが美しい。
特に窯の形には惚れてしまったですよ、私は。
ウィスキーと工場見学をたっぷり楽しんだあと、
札幌に戻る、ってことはせず小樽に。
小樽は今回の旅行で唯一私の希望した場所。
運河が見たかったんだよ、運河が。
我が家には昔、小樽の運河の絵が飾られていて、
それをずっと見て育った。
だから、実物を見たいと心から願っていたのだ。
ついに念願がかなったのだ。
まぁ、あんまり感慨はなかったけどね。
それ以上に感動したのは、ガラスとオルゴール。
この二つは小樽の売りで、店内に入るとどこもオルゴールの音色がしている。
それだけで私は満足なのだが、そこに美しいガラス細工が置かれていると、
幻想的な気分を満喫できるというものだ。
で、そんな気分のまま買い物をするもんだから、金が飛んでいく飛んでいく。
これもきれい、あれもきれい、それもきれい、どれもきれい、と。
無駄だとわかってるのに二人の気持ちがそろってしまったもんだから、
ガラス細工の跳ね馬だとか(赤く塗られてはいない)、ガラス細工のチェスボードだのまで買い込んでしまったりする。
バカだなぁ、と思ったけれど、でも後悔はないかな。
だってきれいなんだもの。
物欲を満たすと、今度は食欲を満たさないといけない。
北海道はどこに入っても美味かろう、と入ったのはどんぶりや期待外れ。
まずくはなかったが、美味しいわけじゃない。
あまりの悔しさに、近くのラーメン屋に入った食ったら、こっちは大当たり。
海の香りラーメン、うまかった。
小樽に行ったらば、ぜひ食べてほしい。
そのあとも、物欲を満たすべくバカバカ買い物をした。
その中で、とっても恥ずかしい買い物があった。
北海道から生まれた恥ずかしいキャラクターまりもっこりのグッズだ。
「まりもっこり」とは、まりもを模したキャラクターなんだが、
これがまぁいやらしい。
名前の後半にある通り、もっこりしている。
こんな恥ずかしく気持ち悪いキャラクター商品はなんなんだ、
と思っていたが、これがどこにもおいてある。
そのあと回ったところでも、どこでもまりもっこりが存在していた。
世の中、なにが売れるかわからない、というキャラクター商品だ。
で、このキャラクターグッズを、私はカミ様に買わされた。
しかも、あろうことか、トランクスを!!
「記念にね」
「うんん、はくの」
「はくの?」
「はくの」
これがウチのカミ様です。
結局、小樽観光のみやげ代だけで、十万以上使い切り、
日がくれてから札幌に帰る。
ヘトヘトになり、歩くのさえ大変という感じだったカミ様。
しかしだ、
「札幌ビール園に行く」
と言い出す。
歩くのも大変、と言わんばかりだったのに、ビール園ですと?
「せっかく来たんだから行くの」
とめたけれどまるで聞かない。
結局ビール園に行ってビールを堪能し、
帰りにタクシーの運転手さんのご厚意で時計台と道庁をめぐり、
ホテルにカムバック。
そしてカミ様は、すぐさまバタンキュー。
風呂にも入らず、着替えもせずに、寝息を立てる姿に、
なんだかなぁ、と思わずにはいられないのでした。
新婚旅行ってこんなに色っぽくないもんだっけ?
と札幌の夜空に尋ねても、誰も答えてはくれないのでした。
5月24日
先日、ようやく結婚式を終わらせることができました。
出席していただいた皆様、お祝いしていただいた皆様、
本当にありがとうございました。
親族の方の集まりをほっぽり出して、
全身全霊を込めて(特にカミ様が)式を、
楽しんでいただけたのならば、幸いに思います。
で、式の話をするのが良いのだが、
それは置いておいて、その後にいった新婚旅行のお話をば。
新婚旅行。これはやっぱり女性のモノなんだろうか。
女性の意見が最優先されるよう、天の配剤がなされているように感じる。
なにしろ、私は最初「北陸にいきたい」と言ってたのだが、
そしたら地震が起こってしまって、
カミ様の希望である北海道に決定した、といういきさつがある。
行先についても、ほとんどカミ様の希望通り。
と、書くとけっこう語弊があるので、注意書き。
カミ様としては、二人で相談して行き先を決めたり、予定を決めたりしたかったんだと思う。
が、私の方にそんな暇がからっきしなかった。
「文句は言わない。好きなところに行けるよう予定を立ててくれ」
と投げっぱなしにしたので、カミ様の希望通りになったのである。
んでもって、その予定では結婚式の翌日の夜、
寝台特急「北斗星」で出発。
本当は「カシオペアに乗りたい」とのことだったが、
月曜日に出発はしてなかったので、北斗星になった。
さて、怒涛の日曜日を終えて、
ようやくゆっくりできる月曜日、と思いきやそうではなかった。
遅くに起きると、貸し衣装を返し、持ち込んだ荷物を整理していたら、
あっと言う間に午後になっていた。
それから旅行の準備をし、
(式の準備ばかりしていて、新婚旅行の準備なんざさらさらしてなかったのだ)
さらに大事な大事なお金の計算を終えて時計を見ると、5時を回ろうとしていた。
北斗星の出発する上野まで1時間半、と聞いていた私は、
30分余裕をもって、5時出発としていたので、
慌てて家を出た。
それが5時半。
まぁギリギリってところかな、と思っていたが、
なぜだかカミ様の顔色がおかしい。
妙に早足で、横浜につくと携帯をチャカチャカ動かし、調べ物をしている。
「どうしたん?」と聞くと、
「間に合わないかもしれない」というお答え。
そう、誤解があったのだ。
カミ様は上野まで1時間半と言ったが、
それは最寄りの駅からの時間。
私が考えていたように、家からの時間ではなかったのだ。
ちなみに、駅についたのは午後6時少し前。
そして横浜についてからいくつかのルートを検索してみた結果。
「間に合わない」
血の気の引く答えが返ってきた。
どんなにうまく接続が行っても、上野につくのは北斗星が出発した二分後。
なにか事故でもおこらない限り、決して乗り込めないのだ。
ああ、僕らのA寝台が消えていく。
それでもなんとかしようと、カミ様は必死に頭を巡らせていた。
だが、なかなか次善の策は浮かばない様子。
こういうときはいらんことは言わず、じっと見守るべきなのが私の立場だ。
だが、こういうときにいらん事を言うのが、私の性格だ。
むっされるとわかっているのに、つい言ってしまった。
「新幹線で追い付けない?」
しばらく黙りこんでいたカミ様は、返事もなくあるところに電話した。
「M岡さん助けてください」
テツな同人仲間さまにお電話をして、時刻表を調べてもらい、
新幹線で北斗星においつけるかを見てもらう。
結果。
「宇都宮で乗ることができる」
そうと分かれば早いもの。
上野までいかず東京で東北新幹線に乗り込み、宇都宮へダッシュ。
先回りは無事に成功し、なんとか北斗星のA寝台に乗り込むことに成功したのだった。
「よく新幹線なんて気づいたわね」
とはカミ様の弁。
いやまぁ、鉄道関係の漫画だと、こういうシチュエーションは意外にあって、
そういうときはたいてい「新幹線で先回り」するもんなんですわ。
だから、口に出しただけで、
北斗星の止まる駅に新幹線が止まるのか、とか全然知らずに言ったので、
結局、細かいところを調べ、実践したのはカミ様とM岡様の力があって、
新婚旅行に行けたようなもんです。
本当にM岡様、ありがとうございました。
とまぁ、こんな感じで波乱で始まった新婚旅行。
もちろん、平穏に終わるわけがなかったわけで。
その話はまたおいおい。
とりあえず今日はここまで。